戸塚ヨットスクール事件は1979年~1982年頃にかけて、訓練生の死亡、行方不明などの事件の総称です。
戸塚ヨットスクール事件ははどのようにして発覚したんでしょう?
戸塚ヨットスクールは現在どうなっているのでしょうか?
戸塚ヨットスクールには支援者がいるようです。
戸塚ヨットスクール事件を起こした校長の戸塚宏の裁判の判決は?その後は?
気になったので、戸塚ヨットスクール事件について調べてみました。
スポンサーリンク
戸塚ヨットスクール事件 事件概要
戸塚ヨットスクール事件は1979年~1982年にかけて起こりました。
1976年、戸塚ヨットスクール、オリンピックでメダルを獲れるようなセイラーを育成するためのスクールとして開校。
翌1977年、マスコミのに不登校の子供などに効果を上げていると紹介されてからは、不登校、引きこもりなどの治療と称した活動にシフト。
以降、死亡、行方不明事件が多発します。
1979年、少年(当時13歳)が死亡
1980年、入校4日目に暴行により青年(当時21歳)が死亡
1982年 少年2名(当時15歳)が船から海に飛び込んだとして行方不明
1982年12月、少年(当時13歳)が死亡。
入校一週間で暴行を受け、戸塚宏とコーチらはヨットから何度も海に落とし、死亡。
この間、一切治療は行われなかった。
1979年の少年については、低体温症による病死と判断され不起訴。
戸塚ヨットスクール事件 発覚した経緯
1982年の13歳少年の死亡に関して、当初警察は
過剰は体罰による事故と見ていましたが、少年の遺体から歯の欠損、内出血の痕跡、無数の打撲跡などから、捜査を進めていたそうです。
1983年、スクール前の道路を走っていた暴走族に対して一部のコーチが暴行して逮捕されたのをきっかけに、捜査が進み、指導員がヨットの舵棒で指導員が、少年の全身を殴打し、その後ヨットでの訓練を続けていたことがわかり、校長や戸塚ヨットスクール事件に関わった、コーチや元訓練生、そして支持者等の関係者が逮捕。
その他の、死亡事件についても起訴されました
戸塚ヨットスクール事件 戸塚宏(校長)の判決は?
1992年7月7日、名古屋地方裁判所は戸塚宏、コーチらに対して傷害致死罪を認定。
戸塚宏に懲役3年、執行猶予3年、コーチらに懲役1年6ヶ月から2年6ヶ月、執行猶予2年から3年を言い渡した。これに対して、検察側と戸塚、コーチら6人が双方で控訴。
1997年3月12日、名古屋高等裁判所は
「訓練は人権を無視。教育でも治療でもない」
として一審判決を破棄し、戸塚宏に懲役6年、コーチ3人も実刑の判決を下ました。
戸塚宏らは即日上告。
2002年2月25日、最高裁判所は二審判決を支持して、戸塚宏の上告を棄却。
これで戸塚宏の懲役6年とコーチ陣ら起訴された15人全員の有罪が確定判決になりました。
1983年の起訴から、2002年の結審までは19年かかりました。
戸塚ヨットスクール事件 現在のスクールは?
戸塚ヨットスクール事件の犯人、戸塚宏は2006円4月に満期で刑務所を出所しています。
戸塚ヨットスクールは、戸塚宏の収監後も残りスタッフで活動を継続し、戸塚宏の出所後は、再び戸塚ヨットスクール校長として活動しています。
結果、現在も戸塚ヨットスクールは継続して運営されています。
近年では3歳~12歳を対象にした、幼児部合宿も募集して行っているようです。
現在は暴力事件はないものの、失踪や自殺はあるようです。
2006年10月、スクールから失踪した訓練生の25歳男性が、知多湾で水死体となって発見。
男性はうつ病で通院中だった。
2009年10月19日、訓練生の女性が寮の3階より飛び降りて死亡
2011年12月10日、訓練生の男性が寮の3階より飛び降りて重傷
2012年1月9日、訓練生の男性が寮の3階より飛び降りて死亡
どの事件も自殺と自殺未遂と警察の捜査で判断されているようです。
戸塚ヨットスクール事件 スクールの費用は?
戸塚ヨットスクールの費用は
入校金が324万円(税込)
これは入校前に支払うようです。
入校時預かり金が20万円(税込)
これは、健康診断、ウェットスーツなどの消耗品を購入するのに必要なようです。
生活費が12万円(毎月)
戸塚ヨットスクールの費用はこれくらいかかるようです
戸塚ヨットスクール事件 スクールの支援者がいる?
戸塚ヨットスクール事件を起こした、戸塚ヨットスクールですが、支援者はいるようです。
戸塚ヨットスクールには
「戸塚ヨットスクールを支援する会」
があり、会長は元東京都知事の石原慎太郎さんです。
俳優の伊東四朗さんも支援者のひとりのようです。
伊東四朗さんは、戸塚ヨットスクールを題材としたノンフィクション「スパルタの海」が映画化された際、主演を務めています。
この映画は1983年9月に公開される予定でしたが、戸塚ヨットスクール事件の発覚によって、公開は中止、お蔵入りとなりました。
映画の予算は1億円と言われました。
この映画は、東映と東宝東和が組んで製作されましたが、2005年に「戸塚ヨットスクールを支援する会」の有志が著作権を取得。
同年、DVD化され発売。
2007年に期間限定公開。
2011年からシアターN渋谷を皮切りに全国で順次劇場公開されました。
戸塚ヨットスクール事件 最後に
戸塚ヨットスクールは戸塚ヨットスクール事件以降も運営されているようですね。
実際、事故は起きていいるようですし、生徒の親は不安はないのでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。